チョコレートはその製造方法や形状、使う材料でさまざまな種類に分けられます。チョコレートはヨーロッパで発達した種類が多いので、フランス語が使用されているものが多く、名前だけ聞くと形や味の想像が付かないものがあります。しかしほとんどの種類が日本で何らかの商品になっていますから、姿を見れば「ああ、これか」と親しみを感じていただけるでしょう。
ボンボンチョコレートの形
トリュフ
きのこの一種である高価な食材「トリュフ」に似せて作られたものです。本来のトリュフは「黒いダイヤ」とも呼ばれるものですから、チョコレートとしても高級感があるものが多いです。
全体に丸っこいイメージですが、ココアパウダーを散りばめて掘り出したトリュフをイメージさせたり、白っぽくしたりするなどバリエーションはさまざまです。外部の色や形はさまざまですが内部にガナッシュが入っており、外側と内側の食感の違いも特徴的です。
ロシェ
ロシェとはフランス語で「岩」の意味です。ナッツやアーモンドをまぶし、形を不均一にするなどして岩のイメージを出しています。
ドラジェ
アーモンドをベースにしてチョコレートでコーティングしているので、形状的には細長い卵型のものが多いです。アーモンドは実が豊富になる特徴があるので、ヨーロッパでは子孫繁栄を願って結婚式や誕生日などのお祝いの席で配られるお菓子として有名です。
オランジェット
オレンジの皮(オレンジピール)を細く小枝のように切り、砂糖やチョコレートに漬けたものです。近年はレモンやグレープフルーツで作られたものもあり、バリエーションは広がりを見せています。
マンディアン
丸く平たい硬化状のチョコに、ナッツやドライフルーツを載せたものです。色合いも良くパーティメニューとしても用いられます。
ボンボンチョコレートの中身
ガナッシュ
チョコレートを溶かしたものに生クリームを加えたものか、逆に温めた生クリームにチョコレートを溶かし込む製法が一般的です。くちどけの良さが特徴で、トリュフの中央部分に使われます。
日本ではこれにさらに工夫を加え、「生チョコレート」という種類が生み出されました。
プラリネ
まず砂糖から丁寧に作ったカラメルにアーモンドやヘーゼルナッツをローストして混ぜ込みます。これをさらにペースト状にして、溶かしたチョコレートと混ぜ合わせたものがプラリネです。
ジャンデュジャ(ジャンドゥーヤ)
ジャンデュジャはヨーロッパで親しまれています。粉砕したヘーゼルナッツを焙煎してチョコレートに混ぜ合わせたものです。ヘーゼルナッツ以外にもアーモンドなどの他のナッツを加える場合もあります。
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パートダマンド(マジパン)
焙煎しないアーモンドを挽いて粉状にしたあと砂糖と卵白を混ぜ合わせてペーストにしたものです。形状が自由に加工できるので、飾りつけとしても使われます。
ボンボンチョコレート以外の種類
板チョコレート
チョコレートを板状にしたもので、日本でも大手メーカーが広く販売しています。ソリッドチョコレートと言われる場合もあります。英語ではチョコレートバー、フランス語ではタブレットと呼ばれています。
シエルチョコレート
まずチョコレートを特定の型に流し込んで殻=シェルを作ります。その上にドライフルーツやナッツ、ジャム、クリームなどを入れ、その上にチョコレートを再度流し込んで完成させます。
ホローチョコレート
卵型で中が空洞になっているチョコレートです。欧米では復活祭=イースターと呼ばれるキリスト教の行事が盛んで、ゆで卵探す遊びが有名ですが、卵のかわりにこのホローチョコレートが使われたりもします。中に人形などを入れることができるので、子どもにとっては魅力的なチョコレートです。
日本ではイースターとは無関係に中に玩具を入れて販売されており、やはり子供にとって心躍るものでしょう。
エンローバーチョコレート
ビスケットやウエハースをチョコレートで覆ったものです。エンローブはフランス語で「包む」という意味で、文字通り何かをチョコレートで被覆したタイプです。
パンワークチョコレート
釜のなかで回転しているナッツなどにチョコレートの生地をかけて作られたものです。アーモンドチョコレートなどが思い浮かびますがマーブルチョコレートもこれに分類されます。
マ・プリエールでは、様々な種類のチョコレートを作っています
ここではシンプルにチョコレートの種類を説明してきました。チョコレートの作り方や材料の違いなどに興味を持っていただけたのではないかと思います。
チョコレートは製法はもちろん、同じ材料でも形状によって味わいが異なることもあります。見た目だけでなく、その繊細な世界に触れるきっかけになれれば幸いです。
私たちマ・プリエールではここで紹介したようなさまざまな種類のチョコレートを、美しさ、おいしさ、品質にこだわり、心を込めて丁寧に作り上げています。おいしいチョコレートを食べたい、という方はぜひマ・プリエールまでお越しください。